✿断酒ダイアリー✿

アルコール依存症への不安からお酒を断ちました。断酒1ヵ月目の日からモチベーション維持の為に書いています。日々の出来事と断酒について日記のように綴ります。

あの時。

思えばあの時から。

あれが最初の依存だったのかな。

という瞬間がある。

21才の夏、まだ学生だった時。
母が手術を受け1ヶ月と少しの間入院した。
その前の年も
母は別の手術・入院をしていて
夏休みを看病と家事に追われるのは
2回目だった。

結婚もしてないのに
(彼氏すらいない)
いきなりの炊事、洗濯、掃除、買い物。
大好きなバイトも長期お休み。
炎天下なかなか来ないバスでの通院。

辛い治療に耐えている母に
不平をこぼすわけにもいかないし
今みたいに携帯もメールも無い時代
友達に愚痴を聞いてもらえるすべも無い。
ストレスと疲れでいっぱい。
夏の暑さで食欲もない。

そんなある日の夕方
冷たいものでも飲もうと
冷蔵庫を開けると
ジュースも麦茶も冷えてないかわりに
父の瓶ビールが2本キンキンに
冷やされていた。

1本を開けて飲んでみた。

それまでビールは苦くてあまり
好きじゃなかった。
その日も最初は苦くて
1本全部は飲めないなと感じていた。

ただあまりにもその日は暑く
ビールの苦さより冷たさが
喉に心地良かった。

半分ほど飲んだところで
(忘れもしない)
重く鬱積していた気持ちが
フワッと軽くなるのを感じる。

何日も喉を通らなかった食事が
なぜか今日は美味しく食べられる。

一人でがんばって我慢して
ストレスでガチガチになってた心が
スーっと柔らかくなって行く。

気がついたら一瓶飲んでいた。

それがお酒に酔う事の快感を覚えた
最初のキッカケだ。

さすがに学生の内は家で毎日飲むようには
ならなかったが
飲み会でのお酒の量は増えていった。

今でもあの時の楽になって行く気分は
忘れられない。

これはこの先一生、
ずっと戦って行かなければならない
感覚なのだ。

なかなか手強い。

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